Mr.DON
2016-04-25 https://www.onikko-shop.com/taiko-hiroba/taiko-type
和太鼓

お祭りと演奏用では締太鼓の種類が違う?太鼓の種類について

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太鼓の種類について

太鼓といってもいくつか種類があります。
今回の記事では太鼓の種類や各太鼓の部位、豆知識などを紹介させて頂きます。

長胴太鼓(宮太鼓)

長胴太鼓

太鼓といえばすぐに出てくるイメージのものが
長胴太鼓(ながどうだいこ)です。

お寺、神社などでは宮太鼓(みやだいこ)とも呼ばれ、
地域によっては長胴太鼓(ちょうどうだいこ)とも呼ばれるそうです。

部位説明

鼓面

鼓面

バチで打つ部分です。
太鼓の大きさはこの鼓面のサイズで言われます。(例:長胴太鼓1尺5寸)

ちなみに1尺は約30センチ、1寸は約3センチで、
1尺5寸だと45cmになります。

また、鼓面は鏡といわれることもあり
神様へ向けてどのような気持ちで打っているかを映し出しているからなんだそうです。
きっとその時の気持ちで音が良くなったり悪くなったりするからではないでしょうか。

唄口(うたくち)

唄口

太鼓の胴と革の接点を唄口といいます。

実はこの唄口、東日本と西日本で作り方が分かれているんだそうです。
東日本では「谷きり」(太鼓の胴の表より谷に切ってある)、
西日本では「山きり」となっています。

東日本ではお囃子系の太鼓が多く、よりシャープな音質が好まれ、
西日本では逆に重低音が好まれているためです。

鋲(びょう)

鋲

太鼓の革と胴を固定しているものです。

太鼓の耳

太鼓の耳があるものと、無いものがあります。

耳が無いものは寺社仏閣で使用される太鼓に多いです。
また、耳があるものは、太鼓を長年打ち続けていると
革が伸びて緩んでくるのですが、その時に引っ張り直して
緩みをなくすことができます(破けているなど革の状態が悪い場合はできません)。

太鼓の胴

胴の内部は、ただ単にくり抜いてあるのではなく
音質をよくするために、凸凹に彫られています。

この彫り方も東日本、西日本で分かれており、
東日本は、鼓面から音が反対側へまっすぐ伸びるように垂直に彫り、
西日本は、胴の中で円を描くように音がでるよう真横に彫ります。

また、桶胴太鼓のように木を貼り合わせた集成胴のものもあり、
くりぬいたものより値段が安く、重さも軽くなっています。

環と環座(かんとかんざ)

太鼓の環(かん)

環はシンプルなものから豪華なものまであります。

胴の材質

胴の材質で一番高価なものはケヤキです。
高価な分、100年200年たってもメンテナンスさえすれば使えます。
実際に200年前の太鼓を修理したところ、本当に綺麗に蘇りました。

ケヤキ胴の太鼓は修理で綺麗になる

平胴太鼓

平胴太鼓

長胴太鼓に対して胴の短い太鼓。
音は長胴太鼓と遜色ありませんが、胴が短い分、音の余韻が短い。

また長胴太鼓と比べると価格が安く、重さも軽いため
大太鼓として使用されることが多いです。

締太鼓

締太鼓の種類

長胴太鼓と共によく使われるのが締太鼓です。
大きく分けると2種類のものがあります。
2種類とも同じ締太鼓ですが、別の楽器と思った方がいいです。
詳しくは下記の説明にて。

太鼓チームやプロの和太鼓演奏者が使う締太鼓

太鼓演奏チーム・グループ、プロの和太鼓演奏者で使用されている締太鼓は
ロープ締め、ボルト締め、ターンバックルに分かれます。

締め方の種類

演奏用締太鼓の種類

【ターンバックル→ボルト締め→ロープ締め】

の順番で締め方が難しくなっていきます。

革の種類

革の厚さ

革の種類も並附(なみつけ)、二丁掛(にちょうがけ)、三丁掛、四丁掛、五丁掛とあり、

【並附→二丁掛→三丁掛→四丁掛→五丁掛】

の順番で革が厚くなっていきます。

また、革の厚さによって、胴の高さも変わり、一般的には並附だと胴高は15cm、
五丁掛だと21cmとなっています。

革の実際の厚さは以下の通りとなっています。

並附→約11mm
二丁掛→約19mm
三丁掛→約23mm
四丁掛→約26mm
五丁掛→約29mm

革の厚さによって何が変わるの?

革の厚さは薄いほうが高い音が出るのですが、締太鼓の場合、厚い方が高く、いい音がでます。
なぜかというと、革が厚いほうが丈夫なため強く締めることができ、きつく革を張ることができるので
高くて良い音がでます。

ただ、五丁掛はほとんどプロしか使用しませんので
幼稚園、保育園等で使用される場合は並附、太鼓チーム等の場合は並附~三丁掛で
問題ないと思います。

持っている締太鼓の革が何丁掛けかわからないときの裏ワザ

自分が持っている締太鼓が何丁掛けかわからない方は結構いらっしゃいます。
そこで、すぐに何丁掛けか知るための裏ワザを紹介させて頂きます。

指で厚さを計る

革の厚みに対して人差し指をあて、指先から第一関節くらいまである場合は三丁掛、
指先から第一関節のちょうど間くらいの場合2丁掛、それ以下の場合は並附です。

あくまで目安ですので、人差し指では不安・・・という方は
メジャーで厚さを計って下さい。

お祭り、民謡、雅楽、能などで使用される締太鼓

民謡締太鼓

上記で説明した締太鼓と違い高音を必要としないため、革の種類は1種類のみで、
締め方も基本的にはロープ(麻、化繊)のみで、朱色のものが使用されます。

また、革の周りは黒く塗られているのですが、これは締めすぎないようにするためにも
塗られているんだそうです。強く締めすぎると黒く塗ったところが割れて見栄えが悪くなります。

胴はほとんどが漆で黒く塗られ、金粉を散らした梨地胴と呼ばれるものと
松竹梅などのおめでたい柄の蒔絵を施した蒔絵胴と呼ばれるものがあります。

桶胴太鼓

桶胴太鼓

桶胴太鼓の発祥の地は東北地方で、これは桶を作る職人が東北地方に多く
桶の文化が確立されたためです。

青森のねぶた祭りなどで桶胴太鼓は使用されます。

桶胴太鼓は据え打ちで使うものと、ストラップを付け、肩にかけて打つ
かつぎ桶太鼓の2種類のものがあります。

また、かつぎ桶太鼓は牛革のものと馬革のものがあり、
馬革の方が弾けるような音がして人気がありますが
牛革と比べると破けやすくなっています。

最後に

太鼓の種類はいろいろあり、購入する場合どういう太鼓を
どの大きさでそろえればいいか悩まれると思いますので、
太鼓の選び方についても、今後書きたいと思います。

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コメント

  1. 山根慎太郎 より:

    大変勉強になりました。ありがとうございました。
    細部で気になった点が二つあります。
    一つ目は、宮太鼓という紹介の時は仏だけでなく神社の神も例にあげたほうが良いかと思います。
    2つ目は、耳の説明で仏社仏閣となっています。正しくは神社仏閣ではないですか?
    間違っていればすみません。

    1. Mr.DON より:

      コメントありがとうございます。
      宮太鼓の紹介の箇所の「お寺など」の部分を「お寺、神社など」に訂正させて頂きました。
      寺社仏閣に関しては、調べさせて頂きましたところ、
      寺社仏閣は神社もお寺も意味するようです。
      ただし、神社仏閣という言い方もあるそうです。

  2. 太鼓人 より:

    海外で和太鼓をしようとしているのですが、重さが30キロ以下の和太鼓だとどれぐらいのサイズになるのでしょうか?また、主に和太鼓公演に使われるサイズはどれくらいなのでしょうか??

    1. Mr.DON より:

      コメントありがとうございます。
      お返事が大変遅くなってしまい、誠に申し訳ございません。

      サイズによる重さについてですが、材質によっても変わってまいりますし
      「集成胴」か「くりぬき胴」かでも大きく変わってまいります。

      集成胴ですと1尺7寸くらいまでが30㎏以下のものがあります。(材質によって前後があります)
      くりぬき胴ですと1尺5~6寸くらいで30㎏近くなってくると思われます。
      (重さに関しては目安ですので、ご購入される前に重さを問い合わせた方が良いと思います)

      和太鼓公演になりますと大体1尺5~6寸くらいが使用されることが多いです。

  3. ながさわ より:

    一般的に、神社の祭儀用で使用している(神社に納めている)長胴太鼓(宮太鼓)は何尺のものが多いですか?

    1. Mr.DON より:

      神社だとこのサイズというのは無いのですが、1尺4寸、1尺7寸、1尺9寸は「選ばれない」ようです。
      また、一番小さいサイズでも1尺5寸から上となります。

      あえて比較的よく使われるサイズをいいますと、1尺8寸が多く、
      山車に載せる場合は小さいサイズだと音がこもってしまうので、2尺以上がよく使われており
      中でも2尺3寸、2尺5寸がよく選ばれているようです。

      1. ながさわ より:

        とても詳しくコメントくださり有難うございます。勉強になりました。
        本日は大晦日。どうぞ良き新年をお迎えください。

  4. まつり より:

    太鼓の皮の丁掛けの丁掛けとはどういう由来があるのでしょうか?

    1. Mr.DON より:

      ご質問頂き、誠にありがとうございます。

      「丁掛」についてなのですが、
      大きい紙から小さい紙を切り出していくことを●丁掛と言うそうです。

  5. ニコ より:

    盆踊り等で使用する、太鼓は宮太鼓でも大丈夫ですか?

    1. Mr.DON より:

      ご質問頂き、誠にありがとうございます。

      盆踊りは基本的に宮太鼓(長胴太鼓)を使用しておりますので大丈夫だと思われます。
      もし、革の部分の耳あり、耳無しを気にされているのであれば、演奏に関してあどちらでも問題ございません。

      耳ありの場合、革がゆるんできたときに引っ張り直しができます。

  6. かわい より:

    長胴太鼓は、地元のだんじりで慣れ親しんでいるのですが、東日本と西日本で作り方が違うとは、知りませんでした。勉強になりました。質問ですが、(鏡面を上から見た場合)唄口の内側が低くなっているのが谷切りで、逆に内側が高くなっているのが山切りなんでしょうか?

    1. Mr.DON より:

      ご質問頂き、誠にありがとうございます。
      お返事遅くなってしまい、申し訳ございません。

      長胴太鼓の唄口についてなのですが
      山切は内側も外側も削られております。
      そのような削り方をすることにより、革を張ったときに
      谷切りのようにピンッと張ったような状態ではなくなるため
      ど~~んという低く響く音がします。

      谷切り山切り

  7. おのしゅう より:

    青森県八戸市の祭りのえんぶりで使われている太鼓はなんという名前なのでしょうか?

    1. Mr.DON より:

      コメントありがとうございます。

      重要無形民俗文化財「八戸えんぶり」で使用されている太鼓についてなのですが、
      主に東北で使用される太鼓は杉材、サワラ材を熱で曲げて円にする「曲げわっぱ」を使用します。

      曲げわっぱはお弁当箱でも風呂桶でも使われていますね♪

      その曲げわっぱに馬や牛の革をロープで締めて太鼓にします。
      名称は桶胴太鼓とも言いますが、曲げわっぱ太鼓とも言います。

  8. こうせい より:

    とても勉強になりました                                     夏休みの自由研究とかにつかえそうですね

    1. Mr.DON より:

      コメント誠にありがとうございます。

      夏休みの自由研究にも使えそうとのこと
      ありがとうございます。

      記事にご不明な点等ございましたら、お気軽にコメント下さいませ。

      また、下記ページの太鼓作成キットもご活用いただければ
      太鼓の作り方や構造も知ることが出来ますので夏休みの宿題等におススメです。

      http://www.onikko-shop.com/fs/taikocenter/11053-1000

      1. こうせい より:

        見てみました!
        いつもだと高いけどがんばればとくですね!

  9. うらの より:

    締め太鼓の事を「つけ太鼓」と呼んでいる所もありますが、なぜ「つけ」と言うのかおわかりでしょうか?ぜひ教えてください。

    1. Mr.DON より:

      コメントいただき、誠にありがとうございます。
      お返事遅くなってしまい、申し訳ございません。

      「つけ太鼓」の「つけ」についてなのですが、おそらく附締太鼓(つけしめだいこ)を略した言い方だと思います。

      附(つけ)の意味としては手を加えるといったような意味合いがございます。
      締太鼓の革は縫い合わせたり手をくわえているので、附締太鼓というのだと思われます。

      桶胴太鼓の革も縫い合わせるなど手が加えられているので、「つけ革」というところもあるそうです。

  10. 虎やん より:

    毎週の練習に騒音苦情の為締太鼓の縄を緩めたまま使用して又月1~2回の公演の度締め直すのが皮の傷みの為と言われたが数年無使用なら分かるがそれ程の差があるのでしょうか? ご教授お願い致します。

    1. Mr.DON より:

      コメントをいただき誠にありがとうございます。

      附締太鼓の革の痛みにつきましてご説明差し上げます。
      附締太鼓の特性上、高い音を出すために革へ張力が大きくかかっています。
      湿度が高くなると革が若干柔らかくなり伸びてしまい、湿度が低くなると乾燥して皮が収縮します。
      これが何度も繰り返されると、革だけではなく糸にも負担がかかり破れやほつれの原因となります。
      湿度変化の多い日本では、室内で保管していても革の寿命に大きく影響を与えます。

      ロープ締めの場合、頻繁に締め直しをするのは手間がかかりますが、ターンバックル(工具不使用)やボルト締め(工具使用)ですと簡単に締めたり緩めたりができます。

      ▼ターンバックル
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      ▼ボルト締め
      https://www.onikko-shop.com/fs/taikocenter/GoodsSearchList.html?_e_k=%82%60&keyword=%83%7B%83%8B%83g%83Z%83b%83g&searchBtn2.x=0&searchBtn2.y=0

      どうぞご検討くださいませ。

      1. 虎やん より:

        ご回答有り難う御座いました。湿度により多少変化するのは分かりますが現実的に使用度に頻繁にほどいたり締めたりするのが良いと言う事なのでしょうか?

        1. Mr.DON より:

          コメントありがとうございます。

          ロープ締めの場合、締めたり緩めたりするには非常に時間がかかるため毎週行っていただくのは現実的ではないかと思いますが、ロープの部分を、ターンバックルやボルトに付け替えられればその作業時間が大きく削減されると存じます。

          過去の事例によりますと、太鼓は何年も持つように丈夫に作られておりますが耐久年数が減少してしまいます。
          革だけでなく胴、唄口などにも影響をおよぼす場合もございました。

          ですので長期的に見ますとターンバックルやボルトの付け替えをお勧めしております。
          (弊社にて付け替えも行っております。附締太鼓のサイズによっては適合しない場合もごさいます。)
          画像をいただければある程度の見積もりが可能です。

          ▼ご希望の際は下記フォームをご利用くださいませ。
          https://www.onikko-shop.com/fs/taikocenter/c/mitumori

          どうぞよろしくお願いいたします。

  11. ポップ より:

    コメント失礼いたします。
    よく賑やかな演奏で、小型の担ぎ桶で、締太鼓のような甲高い音の出る太鼓を使っているのを見るのですが、それは何という太鼓なのでしょうか。

    1. Mr.DON より:

      コメントありがとうございます。

      お問い合わせいただきました太鼓は「締獅子太鼓」という商品化と思われます。

      1尺2寸のサイズで、片面は牛革・反対の面は馬革を張り、鋭く乾いた高音でアンサンブルの中でも際立った個性を発揮する太鼓です。

      お取り寄せ販売も可能です。
      その際は、是非太鼓センターオンラインショップにてお問い合わせ下さい。

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